チャートパターンの3つの主なグループについて知りましょう。
以上が、これまで述べてきた数あるチャートパターンの全てです。大分骨が折れましたが、これから実行に移すうえで以下のことを心にとめておいてください。
ちゃんと準備が整うまでうかつにトレードをしないでください。
このセクションでは、これらのチャートパターンをあなたが使いこなせるように、少し考察を加えます。
これらのツールがどのように機能するかを知っている程度では十分ではなく、各々のツールの使い方を学びます。そして、これらの新しい武器をうまく使いこなすことで、あなたの利益は改善するでしょう。
これまで学んだチャートパターンを総括して、シグナルの意味毎に区分けをしてみます。
反転のチャートパターン
反転のチャートパターンは図に示すとおりです。そしてこれらは、それまでの価格変動の傾向が反転していくことを示すシグナルとなります。
もし、反転のチャートパターンが上昇トレンドの間に形成されたなら、トレンドがじきに反転し価格が下落に転じていく時期のヒントとなります。対照的に、反転のチャートパターンが下落トレンドの途中で形成されたならば、じきに価格が上昇に転じるということを示します。
このレッスンでは反転のシグナルとして6つのチャートパターンをカバーしました。6つのシグナルを覚えていますか?
1. ダブルトップ
2. ダブルボトム
3. ヘッドアンドショルダー
4. 反転のヘッドアンドショルダー
5. 上昇のくさび形
6. 下降のくさび形
6つとも言えたなら、それぞれのポイントです。
これらのチャートパターンでトレードをする時は、単に新しいトレンド方向のネックライン越しに新しいオーダーを入れておきます。そして、利益確定のターゲットはそれぞれのチャートフォーメーションの高さとほぼ同じポイントになります。
一例を挙げると、ダブルボトムが見られたならば、ネックラインの上側にエントリーオーダーを入れて、利益確定のターゲットはネックラインからチャートフォーメーションの高さとほぼ同じになります。
リスクマネジメントの観点から言えば、ストップ注文を忘れずに入れておくことです。合理的なストップ水準はチャートフォーメーションの中間点です。
例えば、ダブルボトムからネックラインまでの距離の半分がストップロスのサイズとなります。
継続のチャートパターン
継続のチャートパターンは現状のトレンドがいずれ回復することを示します。
通常、これらは価格収斂のチャートパターンとして知られ、売り手或は買い手がそれまでのトレンドを継続しさらに価格を変化させる前に少し小休止に入るからです。
これまでにいくつかの継続チャートパターンを学びました。くさび形、長方形、ペナントです。くさび形は反転にも継続にもなる価格の収斂パターンでそれまでのトレンドの向きに関連があります。
これらのパターンでトレードをする時には、チャートパターンの上か下に注文を入れるだけです。(当然それまでのトレンドの向きと同じです)。利益確定のターゲットは少なくともくさび形か長方形の高さと同じサイズにしてください。
ペナントの場合は、ペナントのマスト部分よりも高い利益確定ターゲットを設定してください。
継続のパターンに於いても、ストップは通常設定します。ポイントはチャートフォーメーションの高さと同じです。
例えば、弱気の長方形の場合、ストップを上値抵抗線の少し上側に設定してください。
両側のチャートパターン
両側のチャートパターンは少し油断ができません。というのも、どちらの側にも価格が動き得るシグナルであるからです。
それでは、どのような種類のシグナルなのでしょうか。
このシグナルは三角形のチャートパターンになっていきます。三角形の先で上方向にも下方向にもブレイクし得ると説明したことを覚えていますか。
これらのチャートパターンで取引するときには、上下双方のシナリオを考えなければいけません。そして、一方の注文をチャートパターンの上側に、もう一方の注文をチャートパターンの下側に入れておきます。
もし、片方の注文が成立したら、もう一方の注文をキャンセルできます。どちらに動いても、流れに乗ることができます。
2つの可能性は、2つの楽しみを生みます。
あまりチャートパターンの上と下に近すぎる注文を入れてしまうと、だましに悩まされることになります。
そういう訳でストップ注文を入れておくのを忘れないでください。