子四を絶つ。意母く、必母く、固母く、我母し。

孔子は常人の陥りやすい四つのものを絶ち切って、極めて円満であった。四つとは、主観的な私意、何が何でもやり通そうとする無理押し、頑固に自分を守り通そうとするかたくなさ、自分のことだけを考える我執。

この章は「子曰く」がないので、弟子たちが孔子の生活のあり方を見て、先生には「意・必・固・我」の四つの欠点がないと述べたもので、ここから「四絶」の語が出ている。この四つのことは非常によく似た内容であるが、朱子は「意」は私意、自分勝手な心、「必」は「必を期す」、何が何でもこうしようとする無理押し、「固」は「執帯」、一つのことに固執してそこに滞る(止まり離れない)、「我」は「私己」、我を張ることとしている。

里仁編には孔子自身の言葉として「君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し(君子が天下の物事に処するに当たっては、必ずこうしようと固執することもなく、また断じてこうしないと頑張ることもない)」があり、「適」とは必ずこうしようと固執することで「莫」は断じてこうしないと頑張ることであり、弟子たちは孔子の言葉を真意をよく理解していることが分かるのである。

明治書院 論語より

 

Avoid being selfish , pushy , stubborn or

overconfident.

From in english Kontu.

子四を絶つ 論語 孔子