子曰く、道を志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ、と。

孔子が言われる、人たるの道を得ようと志を定め、自分の身に修め得た徳を拠りどころとし、仁愛の情によりそって離れないようにし、礼・楽・射・御(馬車の運転)・書・数の芸を教養として修め、それに悠々心を遊ばせる。(これが君子の日常生活である。)


Kontsu said. Settle the ambition to master humanity virtue taoism, stand on the virtue which mastered oneself , never far apart from charity mind . Learn the celemony ,music,bowing,horse ride,letters and mathematics , enjyoing to learn them.

「道に志す」とは「人間のあるべき道を実現しようと志す」こと。「徳に拠る」とは、「自分が身につけた徳を人間として生きてゆく場合の拠りどころとする」こと。「依」の字は人と衣から成る会意文字で衣服がぴったり身体に合うことで、「仁に依る」とは「自分が仁とぴったりと一つになる」こと。「芸」とは君子の教養とされた六芸、すなわち礼・楽・射・御・書・数で、「遊ぶ」とは、ゆったり水を泳ぐように自由にこれらの教養を楽しむことで、これらができてこそ本当の君子の楽しみであるという。

明治書院 論語 より

芸に遊ぶ 論語 孔子